さて日常的に使われることはほとんどないですが、「遅日」という言葉があります。
この遅日に用いられている漢字自体はさほど難しくないですが、
遅日がどの読み方なのか悩んだことがあるという人も多いですよね。
そこでこのページでは遅日の読み方と意味、「ちじつ」と「ちにち」どちらが正しいのかを解説します。
どうぞご覧ください。
1.遅日の正しい読み方は「ちじつ」「ちにち」?
では遅日の正しい読み方は、「ちじつ」「ちにち」どちらなのかを見ていきましょう。
結論から言ってしまうと、遅日の正しい読み方は「ちじつ」「おそひ」になります。
遅日の”遅”は「おそ(い)」「ち」、”日”は「ひ」「にち」「じつ」と読むことができますが、遅日は「ちじつ」「おそひ」と読むのが正しく、「ちにち」と読むのは間違いです。
ただ一般的には遅日は「ちじつ」と読むことがほとんどです。
また遅日(ちじつ)のように「遅(ち)」が用いられている言葉には、
「遅刻(ちこく)・遅筆(ちひつ)・遅延(ちえん)・巧遅(こうち)」などがあります。
遅日(ちじつ)のように「日(じつ)」が用いられている言葉には、
「祝日(しゅくじつ)・隔日(かくじつ)・期日(きじつ)・後日(ごじつ)」などがあります。
次の章で遅日の意味と類義語について解説していきます。
2.遅日の意味と類義語について
では遅日の意味と類義語について見ていきましょう。
まず遅日は「春になって日中の時間が長く、日が暮れるのが遅く感じられること。また、そういう時節のこと」の意味として用いられています。
遅日を用いた例文としては、「遅日影長くして光を惜まず」や、
「ひと雨に灯ひそけき遅日かな」のような使い方で用いられています。
また遅日の類義語としては、「日長(ひなが)・永日(えいじつ)・春日(はるび)・陽春(ようしゅん)」などの言葉が挙げられます。
どの言葉についても遅日と意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。
以上が「遅日の読み方と意味、”ちじつ”と”ちにち”正しいのは?」でした。
3.まとめ
これまで説明したことをまとめますと、
- 遅日の正しい読み方は「ちじつ」「おそひ」の両方で、「ちにち」は間違い。
- 遅日は「春になって日中の時間が長く、日が暮れるのが遅く感じられること。また、そういう時節のこと」の意味。
- 遅日の類義語には、「日長・永日・春日・陽春」などがある。