さて日常的に使われることはあまりないですが、「拉ぐ」という言葉があります。
この拉ぐに使用されている漢字は普段はあまり見ることはなく、
どのような読み方なのか分からないという人も多いですよね。
そこでこのページでは拉ぐの読み方と意味、「かつぐ」と「ひしぐ」どちらが正しいのかを解説します。
どうぞご覧ください。
1.拉ぐの正しい読み方は「かつぐ」「ひしぐ」?
では拉ぐの正しい読み方は、「かつぐ」「ひしぐ」どちらなのかを見ていきましょう。
結論から言ってしまうと、拉ぐの正しい読み方は「ひしぐ」「ひしゃぐ」になります。
拉ぐの”拉”は「ひし(ぐ)」「ひしゃ(げる)」「ら」と読むことができますが、「かつ(ぐ)」と読むことはできないので、拉ぐを「かつぐ」と読むのは間違いです。
(「かつぐ」というのは、”担ぐ”と書き表されます)
一般的には拉ぐは「ひしぐ」と読むことが多いです。
ただ拉ぐは「ひしぐ」「ひしゃぐ」のどちらで読むかによって、意味が少し異なるので注意が必要です。
次の章で拉ぐの意味と類義語について解説していきます。
2.拉ぐの意味と類義語について
では拉ぐの意味と類義語について見ていきましょう。
まず拉ぐ(ひしぐ)は「押しつぶすこと/勢いをくじくこと」の意味として用いられています。
拉ぐを「ひしぐ」と読むと上記のような意味になりますが、
「ひしゃぐ」と読むと「押しつぶすこと」の意味のみとなります。
このように拉ぐは「ひしぐ」「ひしゃぐ」のどちらで読むかによって、意味が少し異なるので覚えておきましょう。
拉ぐを用いた例文としては、「巨漢をも拉ぐ馬鹿力」や、
「敵の勢いを拉(ひし)ぐ」のような使い方で用いられています。
前者の例文は「押しつぶすこと」の意味で、
後者の例文は「勢いをくじくこと」の意味で使用しています。
また拉ぐの類義語としては、「潰す(つぶす)・躙る(にじる)・踏む(ふむ)・圧迫(あっぱく)」などの言葉が挙げられます。
どの言葉についても拉ぐと意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。
以上が「拉ぐの読み方と意味、”かつぐ”と”ひしぐ”正しいのは?」でした。
3.まとめ
これまで説明したことをまとめますと、
- 拉ぐの正しい読み方は「ひしぐ」「ひしゃぐ」の両方で、「かつぐ」は間違い。
- 拉ぐ(ひしぐ)は「押しつぶすこと/勢いをくじくこと」の意味。
- 拉ぐ(ひしゃぐ)は「押しつぶすこと」の意味。
- 拉ぐの類義語には、「潰す・躙る・踏む・圧迫」などがある。