さて日常的に使われるもので「野宿」という言葉があります。
この野宿に用いられている漢字自体はさほど難しくないですが、
野宿がどの読み方なのか悩んだことがあるという人も多いですよね。
そこでこのページでは野宿の読み方と意味、「のしゅく」と「のじゅく」どちらが正しいのかを解説します。
どうぞご覧ください。
1.野宿の正しい読み方は「のしゅく」「のじゅく」?
では野宿の正しい読み方は、「のしゅく」「のじゅく」どちらなのかを見ていきましょう。
結論から言ってしまうと、野宿の正しい読み方は「のじゅく」になります。
野宿の”野”は「の」「や」、”宿”は「やど」「しゅく」と読むことができますが、野宿は「のじゅく」と読むのが正しく、「のしゅく」と読むのは間違いです。
また”宿”の読み方は「しゅく」と読むことはできますが、
もともとそれ単体では「じゅく」という読み方をすることはできません。
野宿のように「のしゅく」ではなく、「のじゅく」と濁って読むのは、日本語の「連濁(れんだく)」と呼ばれているものです。
連濁とは、”2つの語が結びついて1つの語になるときに、発音しやすくするために、後ろの語の語頭が清音から濁音に変化する現象のこと”を言います。
野宿であれば、野(の)+宿(しゅく)なので、宿(後ろの語)の語頭である清音の”しゅ”が濁音の”じゅ”に変化します。
例えば「手紙(てがみ)」や「綿毛(わたげ)」は連濁なしで読むと、
「てかみ」や「わたけ」と読むのが普通です。
もともと”紙”には「がみ」という読み方はないですし、”毛”にも「げ」という読み方は存在しません。
ですが日本語では、連濁によって後ろの語頭が清音から濁音に変わるため、
「手紙(てがみ)」「綿毛(わたげ)」と濁らせて読んでいるのです。
ただすべての言葉が連濁によって濁音に変化するわけではないので、注意してください。
次の章で野宿の意味と類義語について解説していきます。
2.野宿の意味と類義語について
では野宿の意味と類義語について見ていきましょう。
まず野宿は「野外で寝泊まりをすること」の意味として用いられています。
野宿を用いた例文としては、「今日はここで野宿だ」や、
「野宿をする予定はなかったのに」のような使い方で用いられています。
また野宿の類義語としては、「野営(やえい)・外泊(がいはく)・露営(ろえい)・草枕(くさまくら)」などの言葉が挙げられます。
どの言葉についても野宿と意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。
以上が「野宿の読み方と意味、”のしゅく”と”のじゅく”正しいのは?」でした。
3.まとめ
これまで説明したことをまとめますと、
- 野宿の正しい読み方は「のじゅく」で、「のしゅく」は間違い。
- 野宿は「野外で寝泊まりをすること」の意味。
- 野宿の類義語には、「野営・外泊・露営・草枕」などがある。