さて日常的に使われるもので「加特力」という言葉があります。

 

この加特力に用いられている漢字自体はさほど難しくないですが、
加特力がどの読み方なのか悩んだことがあるという人も多いですよね。

 

そこでこのページでは加特力の読み方と意味、「カトリック」と「かとくりょく」どちらが正しいのかを解説します。

 

どうぞご覧ください。

 

 

 

1.加特力の正しい読み方は「カトリック」「かとくりょく」?

 

では加特力の正しい読み方は、「カトリック」「かとくりょく」どちらなのかを見ていきましょう。

 

結論から言ってしまうと、加特力の正しい読み方は「カトリック」になります

 

加特力の”加”は「くわ(える)」「か」、”特”は「とく」、”力”は「ちから」「りょく」と読むことができますが、加特力を「かとくりょく」と読むのは間違いです。

 

 

 

加特力を「カトリック」と読むのは当て字で、当て字というのは”漢字の本来の用法を無視して表されている字のこと”を言います

 

 

漢字には”その漢字の音(読み方)”と”その漢字が持っている意味”とがあり、
この2つを満たしたものが漢字の本来の用法で、どちらか1つでも違っていればそれは当て字とされます。

 

(ただし漢字の読み方には、なまりや音変化などがあるため、上記のどちらかを満たしていない場合でも必ずしもそれが当て字とは言い切れません)

 

 

そして当て字には”①漢字の音(読み方)のみを優先した当て字”と、”②漢字の意味のみを優先した当て字”の2種類が存在し、加特力を「カトリック」と読むのは①の当て字になります

 

 

 

まず”①漢字の音(読み方)のみを優先した当て字”というのは、
例えば「夜露死苦(よろしく)」や「倫敦(ロンドン)」などの当て字のことです。

 

 

これらは単純にその漢字が持っている意味を考慮せずに、
その漢字の音(読み方)だけを優先して表されている当て字です。

 

 

ただ「夜露死苦(よろしく)」はそのまま読むことができますが、
「倫敦(ロンドン)」はそのまま読むと”倫(りん)敦(とん)”と読むことになります。

 

ですので①の当て字には「倫敦(ロンドン)」や「加特力(カトリック)」のように、音(読み方)の響きだけで無理やり当てられた読み方のものもあるため覚えておきましょう。

 

 

 

次に”②漢字の意味のみを優先した当て字”であれば反対に、
その漢字の音(読み方)は関係なく、その漢字の意味に合った読み方が付けられます。

 

 

例えば②の当て字には「氷菓子(アイスクリーム)」や「運命(さだめ)」などがあり、
これらは氷菓子や運命という漢字の意味的に合っている読み方が当てられています

 

なので①の当て字と異なり、②の当て字はその漢字の持つ元々の音(読み方)が考慮されていません。

 

 

次の章で加特力の意味と類義語について解説していきます。

 

2.加特力の意味と類義語について

 

では加特力の意味と類義語について見ていきましょう。

 

まず加特力は「ローマ教皇のもとにあるキリスト教の一派のこと」の意味として用いられています。

 

 

 

また加特力の類義語としては、「キリスト教・旧教(きゅうきょう)・新教(しんきょう)・プロテスタント」などの言葉が挙げられます

 

どの言葉についても加特力と意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。

 

 

以上が「加特力の読み方と意味、”カトリック”と”かとくりょく”正しいのは?」でした。

 

 

3.まとめ

これまで説明したことをまとめますと、

  • 加特力の正しい読み方は「カトリック」で、「かとくりょく」は間違い。
  • 加特力は「ローマ教皇のもとにあるキリスト教の一派のこと」の意味。
  • 加特力の類義語には、「キリスト教・旧教・新教・プロテスタント」などがある。

 

 

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