さて日常的に使われることはほとんどないですが、「八衢」という言葉があります。
この八衢に使用されている漢字(特に”衢”)は普段はあまり見ることはなく、
どのような読み方なのか分からないという人も多いですよね。
そこでこのページでは八衢の読み方と意味、「やちまた」と「はっしょう」どちらが正しいのかを解説します。
どうぞご覧ください。
1.八衢の正しい読み方は「やちまた」「はっしょう」?
では八衢の正しい読み方は、「やちまた」「はっしょう」どちらなのかを見ていきましょう。
結論から言ってしまうと、八衢の正しい読み方は「やちまた」になります。
八衢の”衢”は「ちまた」「く」と読むことはできますが、「しょう」と読むことはできないので、八衢を「はっしょう」と読むのは間違いです。
また八衢(やちまた)のように「八(や)」が用いられている言葉には、
「八重(やえ)・八洲(やしま)・八入(やしお)・八咫(やた)」などがあります。
八衢(やちまた)のように「衢(ちまた)」が用いられている言葉は、八衢の他には見つけることができませんでした。
次の章で八衢の意味と類義語について解説していきます。
2.八衢の意味と類義語について
では八衢の意味と類義語について見ていきましょう。
まず八衢は「道が八つに分かれている所のこと。また、道がいくつにも分かれている所のこと」の意味として用いられています。
八衢を用いた例文としては、「ここは有名な八衢のひとつだ」や、
「八衢になっていて迷子になりやすい」のような使い方で用いられています。
また八衢の類義語としては、「枝道(えだみち)・三叉路(さんさろ)・岐路(きろ)・ジャンクション」などの言葉が挙げられます。
どの言葉についても八衢と意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。
以上が「八衢の読み方と意味、”やちまた”と”はっしょう”正しいのは?」でした。
3.まとめ
これまで説明したことをまとめますと、
- 八衢の正しい読み方は「やちまた」で、「はっしょう」は間違い。
- 八衢は「道が八つに分かれている所のこと。また、道がいくつにも分かれている所のこと」の意味。
- 八衢の類義語には、「枝道・三叉路・岐路・ジャンクション」などがある。