結論から言ってしまうと、八入の正しい読み方は「やしお」になります。
八入の”八”は「はち」「や」、”入”は「はい(る)」「しお」「にゅう」と読むことができますが、八入は「やしお」と読むのが正しく、「はちにゅう」と読むのは間違いです。
また八入(やしお)のように「八(や)」が用いられている言葉には、
「八重(やえ)・八洲(やしま)・八衢(やちまた)・八咫(やた)」などがあります。
八入(やしお)のように「入(しお)」が用いられている言葉は、
八入の他には「一入(ひとしお)・千入(ちしお)」しか見つけることができませんでした。
次の章で八入の意味について解説していきます。
八入は「何度も染料に浸して染めること」の意味として用いられています。
八入の他にも”千入(ちしお)”と”一入(ひとしお)”という言葉があり、
千入は八入と同じで「何度も染料に浸して染めること」の意味となります。
そして一入というのは、「一度染料に浸して染めること/ある物事が、元々の状態に比べて、より一層程度が増すこと」を意味します。
一度染料に浸すことにより、染める前よりも色が鮮やかになることから、後者の意味としても使われるようになりました。
いま現在では一入は後者の意味で使われることがほとんどで、
「その知らせで喜びも一入だ」や「その情報で一入興味をひく」のように使われます。
つまり前者の例文は「その知らせを聞いて、喜びもより一層増した」、
後者の例文は「その情報を聞いて、より一層興味をひく」という意味となります。
以上が「八入の読み方と意味、”やしお”と”はちにゅう”正しいのは?」でした。
これまで説明したことをまとめますと、
<難読漢字の一覧>
(写真あり)藜、櫛、羆など
(写真あり)竜髭菜、青梗菜、蕗など
(写真あり)岩魚、栄螺、鱧など
(写真あり)海驢、犀、猫鼬など
(写真あり)花鶏、信天翁、杜鵑など
(写真あり)薊、金木犀、百合など
(写真あり)水黽、蟋蟀、蟷螂など
(写真あり)外郎、皮蛋、雲呑など
(写真あり)行灯、暖簾、轆轤など
<読み間違えやすい漢字の一覧>
哀悼、重複、出生、集荷など
依存、過不足、続柄など
<難読漢字の一覧(偏)>
(写真あり)鯆、鰍、鰉など
(写真あり)蝗、蠍、蝮など
(写真あり)梲、栂、樅など
(写真あり)鎹、鍬、釦など
<覚えておきたい知識>
鉄火巻きの具材は?、クリスマス・イヴはいつ?など
(写真あり)カラーボックス、ACアダプターなど