さて日常的に使われるもので「据える」という言葉があります。
この据えるに用いられている漢字自体はさほど難しくないですが、
据えるがどの読み方なのか悩んだことがあるという人も多いですよね。
そこでこのページでは据えるの読み方と意味、「いえる」と「すえる」どちらが正しいのかを解説します。
どうぞご覧ください。
1.据えるの正しい読み方は「いえる」「すえる」?
では据えるの正しい読み方は、「いえる」「すえる」どちらなのかを見ていきましょう。
結論から言ってしまうと、据えるの正しい読み方は「すえる」になります。
据えるの”据”は「す(える)」「きょ」と読むことはできますが、「い」と読むことはできないので、据えるを「いえる」と読むのは間違いです。
次の章で据えるの意味と類義語について解説していきます。
2.据えるの意味と類義語について
では据えるの意味と類義語について見ていきましょう。
まず据えるは「物などをある場所にしっかりと置くこと/人をある場所に座らせること/人をある地位につけること/落ち着かせること/印を押すこと」の意味として用いられています。
据えるを用いた例文としては、「郊外に事務所を据える」や、
「腰を据えて検討する」のような使い方で用いられています。
前者の例文は「物などをある場所にしっかりと置くこと」の意味で、
後者の例文は「落ち着かせること」の意味で使用しています。
”腰を据える”というのは慣用句で、「一つの場所に落ち着くこと/落ち着いて物事に取り組むこと」の意味があります。
後者の例文では「落ち着いて物事に取り組むこと」の意味で使用しています。
また据えるの類義語としては、「設置(せっち)・設営(せつえい)・安置(あんち)・配置(はいち)」などの言葉が挙げられます。
どの言葉についても据えると意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。
以上が「据えるの読み方と意味、”いえる”と”すえる”正しいのは?」でした。
3.まとめ
これまで説明したことをまとめますと、
- 据えるの正しい読み方は「すえる」で、「いえる」は間違い。
- 据えるは「物などをある場所にしっかりと置くこと/人をある場所に座らせること/人をある地位につけること/落ち着かせること/印を押すこと」の意味。
- 据えるの類義語には、「設置・設営・安置・配置」などがある。