さて日常的に使われるもので「喧伝」という言葉があります。
この喧伝に使用されている漢字(特に”喧”)は普段あまり見ることはなく、
どのような読み方なのか分からないという人も多いですよね。
そこでこのページでは喧伝の読み方と意味、「せんでん」と「けんでん」どちらが正しいのかを解説します。
どうぞご覧ください。
1.喧伝の正しい読み方は「せんでん」「けんでん」?
では喧伝の正しい読み方は、「せんでん」「けんでん」どちらなのかを見ていきましょう。
結論から言ってしまうと、喧伝の正しい読み方は「けんでん」になります。
喧伝の”喧”は「やかま(しい)」「けん」と読むことはできますが、
「せん」と読むことはできないので、喧伝を「せんでん」と読むのは間違いです。
「せんでん」というのは、”宣伝(せんでん)”と書き表されるため注意が必要です。
また喧伝(けんでん)のように「喧(けん)」が用いられている言葉には、
「喧嘩(けんか)・喧騒(けんそう)・喧然(けんぜん)・喧擾(けんじょう)」などがあります。
喧伝(けんでん)のように「伝(でん)」が用いられている言葉には、
「伝言(でんごん)・伝達(でんたつ)・伝説(でんせつ)・伝授(でんじゅ)」などがあります。
次の章で喧伝の意味と類義語について解説していきます。
2.喧伝の意味と類義語について
では喧伝の意味と類義語について見ていきましょう。
まず喧伝は「世間に喧(やかま)しく言い伝えること」の意味として用いられています。
喧伝を用いた例文としては、「盛んに理論を喧伝する」や、
「世に広く喧伝された事件」のような使い方で用いられています。
また喧伝の類義語としては、「吹聴(ふいちょう)・宣伝(せんでん)・布教(ふきょう)・周知(しゅうち)」などの言葉が挙げられます。
どの言葉についても喧伝と意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。
以上が「喧伝の読み方と意味、”せんでん”と”けんでん”正しいのは?」でした。
3.まとめ
これまで説明したことをまとめますと、
- 喧伝の正しい読み方は「けんでん」で、「せんでん」は間違い。
- 喧伝は「世間に喧しく言い伝えること」の意味。
- 喧伝の類義語には、「吹聴・宣伝・布教・周知」などがある。