さて日常的に使われることはあまりないですが、「遷宮」という言葉があります。
この遷宮に使用されている漢字(特に”遷”)は普段あまり見ることはなく、
どのような読み方なのか分からないという人も多いですよね。
そこでこのページでは遷宮の読み方と意味、「せんぐう」と「せんきゅう」どちらが正しいのかを解説します。
どうぞご覧ください。
1.遷宮の正しい読み方は「せんぐう」「せんきゅう」?
では遷宮の正しい読み方は、「せんぐう」「せんきゅう」どちらなのかを見ていきましょう。
結論から言ってしまうと、遷宮の正しい読み方は「せんぐう」になります。
遷宮の”遷”は「うつ(す)」「せん」、”宮”は「みや」「きゅう」「ぐう」と読むことができますが、遷宮は「せんぐう」と読むのが正しく、「せんきゅう」と読むのは間違いです。
また遷宮(せんぐう)のように「遷(せん)」が用いられている言葉には、
「遷都(せんと)・遷化(せんげ)・左遷(させん)・変遷(へんせん)」などがあります。
遷宮(せんぐう)のように「宮(ぐう)」が用いられている言葉には、
「宮司(ぐうじ)・中宮(ちゅうぐう)・東宮(とうぐう)・天満宮(てんまんぐう)」などがあります。
次の章で遷宮の意味と類義語について解説していきます。
2.遷宮の意味と類義語について
では遷宮の意味と類義語について見ていきましょう。
まず遷宮は「神社の神殿を改築・修理するとき、神体を移すこと」の意味として用いられています。
遷宮は、改築・修理の前に神体を本殿から仮殿(かりどの)に移す”仮遷宮(かりせんぐう)”と、改築・修理が終了してから神体を仮殿から本殿に移す”正遷宮(しょうせんぐう)”があります。
また遷宮の類義語としては、「遷都(せんと)・奉遷(ほうせん)・転地(てんち)・移転(いてん)」などの言葉が挙げられます。
どの言葉についても遷宮と意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。
以上が「遷宮の読み方と意味、”せんぐう”と”せんきゅう”正しいのは?」でした。
3.まとめ
これまで説明したことをまとめますと、
- 遷宮の正しい読み方は「せんぐう」で、「せんきゅう」は間違い。
- 遷宮は「神社の神殿を改築・修理するとき、神体を移すこと」の意味。
- 遷宮の類義語には、「遷都・奉遷・転地・移転」などがある。