さて日常的に使われるもので「憚る」という言葉があります。
この憚るに使用されている漢字は普段あまり見ることはなく、
どのような読み方なのか分からないという人も多いですよね。
そこでこのページでは憚るの読み方と意味、「はばかる」と「おしはかる」どちらが正しいのかを解説します。
どうぞご覧ください。
1.憚るの正しい読み方は「はばかる」「おしはかる」?
では憚るの正しい読み方は、「はばかる」「おしはかる」どちらなのかを見ていきましょう。
結論から言ってしまうと、憚るの正しい読み方は「はばかる」になります。
憚るの”憚”は「はばか(る)」「たん」と読むことはできますが、
「おしはか(る)」と読むことはできないので、憚るを「おしはかる」と読むのは間違いです。
「おしはかる」というのは、”推し量る”と書き表されるため注意が必要です。
次の章で憚るの意味と類義語について解説していきます。
2.憚るの意味と類義語について
では憚るの意味と類義語について見ていきましょう。
まず憚るは「気兼(きが)ねして避けること。遠慮すること/いっぱいに広がること。幅を利(き)かせること」の意味として用いられています。
気兼ねというのは、”他人の思惑などに気を遣うこと”を意味します。
憚るを用いた例文としては、「これは他言を憚る話です」や、
「憎まれっ子世に憚る」のような使い方で用いられています。
前者の例文は「気兼ねして避けること。遠慮すること」の意味で、
後者の例文は「いっぱいに広がること。幅を利かせること」の意味で使用しています。
前者の例文の意味としては、つまり「これは他人に話すのは避けてほしい話です」という意味になります。
また憚るの類義語としては、「忌避(きひ)・自重(じちょう)・傲慢(ごうまん)・威張る(いばる)」などの言葉が挙げられます。
どの言葉についても憚ると意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。
以上が「憚るの読み方と意味、”はばかる”と”おしはかる”正しいのは?」でした。
3.まとめ
これまで説明したことをまとめますと、
- 憚るの正しい読み方は「はばかる」で、「おしはかる」は間違い。
- 憚るは「気兼ねして避けること。遠慮すること/いっぱいに広がること。幅を利かせること」の意味。
- 憚るの類義語には、「忌避・自重・傲慢・威張る」などがある。