結論から言ってしまうと、憚るの正しい読み方は「はばかる」になります。
憚るの”憚”は「はばか(る)」「たん」と読むことはできますが、
「おしはか(る)」と読むことはできないので、憚るを「おしはかる」と読むのは間違いです。
「おしはかる」というのは、”推し量る”と書き表されるため注意が必要です。
次の章で憚るの意味について解説していきます。
憚るは「気兼(きが)ねして避けること。遠慮すること/いっぱいに広がること。幅を利(き)かせること」の意味として用いられています。
気兼ねというのは、”他人の思惑などに気を遣うこと”を意味します。
憚るを用いた例文としては、「これは他言を憚る話です」や、
「憎まれっ子世に憚る」のような使い方で用いられています。
前者の例文は「気兼ねして避けること。遠慮すること」の意味で、
後者の例文は「いっぱいに広がること。幅を利かせること」の意味で使用しています。
前者の例文の意味としては、つまり「これは他人に話すのは避けてほしい話です」という意味になります。
また憚るの類義語としては、「忌避(きひ)・自重(じちょう)・傲慢(ごうまん)・威張る(いばる)」などの言葉が挙げられます。
どの言葉についても憚ると意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。
以上が「憚るの読み方と意味、”はばかる”と”おしはかる”正しいのは?」でした。
これまで説明したことをまとめますと、
<難読漢字の一覧>
(写真あり)藜、櫛、羆など
(写真あり)竜髭菜、青梗菜、蕗など
(写真あり)岩魚、栄螺、鱧など
(写真あり)海驢、犀、猫鼬など
(写真あり)花鶏、信天翁、杜鵑など
(写真あり)薊、金木犀、百合など
(写真あり)水黽、蟋蟀、蟷螂など
(写真あり)外郎、皮蛋、雲呑など
(写真あり)行灯、暖簾、轆轤など
<読み間違えやすい漢字の一覧>
哀悼、重複、出生、集荷など
依存、過不足、続柄など
<難読漢字の一覧(偏)>
(写真あり)鯆、鰍、鰉など
(写真あり)蝗、蠍、蝮など
(写真あり)梲、栂、樅など
(写真あり)鎹、鍬、釦など
<覚えておきたい知識>
鉄火巻きの具材は?、クリスマス・イヴはいつ?など
(写真あり)カラーボックス、ACアダプターなど