さて日常的に使われることはあまりないですが、「婉曲」という言葉があります。
この婉曲に使用されている漢字(特に”婉”)は普段あまり見ることはなく、
どのような読み方なのか分からないという人も多いですよね。
そこでこのページでは婉曲の読み方と意味、「えんきょく」と「わんきょく」どちらが正しいのかを解説します。
どうぞご覧ください。
1.婉曲の正しい読み方は「えんきょく」「わんきょく」?
では婉曲の正しい読み方は、「えんきょく」「わんきょく」どちらなのかを見ていきましょう。
結論から言ってしまうと、婉曲の正しい読み方は「えんきょく」になります。
婉曲の”婉”は「えん」と読むことはできますが、「わん」と読むことはできないので、婉曲を「わんきょく」と読むのは間違いです。
婉曲の”婉(えん)”という字は、”腕(わん)”という字に似ているので注意が必要です。
また婉曲(えんきょく)のように「婉(えん)」が用いられている言葉には、
「哀婉(あいえん)・婉然(えんぜん)・婉容(えんよう)・婉麗(えんれい)」などがあります。
婉曲(えんきょく)のように「曲(きょく)」が用いられている言葉には、
「曲技(きょくぎ)・曲芸(きょくげい)・彎曲(わんきょく)・歪曲(わいきょく)」などがあります。
次の章で婉曲の意味と類義語について解説していきます。
2.婉曲の意味と類義語について
では婉曲の意味と類義語について見ていきましょう。
まず婉曲は「言い回しが穏やかでかど立たないさま。遠回しに言うさま」の意味として用いられています。
婉曲を用いた例文としては、「その申し出を婉曲に断る」や、
「婉曲な言葉では彼には伝わらない」のような使い方で用いられています。
また婉曲の類義語としては、「含蓄(がんちく)・曖昧(あいまい)・それとなく・回りくどい」などの言葉が挙げられます。
どの言葉についても婉曲と意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。
以上が「婉曲の読み方と意味、”えんきょく”と”わんきょく”正しいのは?」でした。
3.まとめ
これまで説明したことをまとめますと、
- 婉曲の正しい読み方は「えんきょく」で、「わんきょく」は間違い。
- 婉曲は「言い回しが穏やかでかど立たないさま。遠回しに言うさま」の意味。
- 婉曲の類義語には、「含蓄・曖昧・それとなく・回りくどい」などがある。