結論から言ってしまうと、呆気の正しい読み方は「あっけ」になります。
呆気の”呆”は「あき(れる)」「ほう」、”気”は「き」「け」と読むことができますが、呆気は「あっけ」と読むのが正しく、「ほうけ」と読むのは間違いです。
また呆気の”呆”の読み方は「あき(れる)」と読むことはできますが、
もともとそれ単体では「あっ」という読み方をすることはできません。
呆気のように「あきけ」ではなく、「あっけ」と変化して読むのは、日本語の「促音化(そくおんか)」と呼ばれているものです。
促音化とは、”2つの語が結びついて1つの語になるときに、発音しやすくするために、後ろの語(カ行・サ行・タ行・パ行)の前に付いた音が「っ」(これを促音という)に変化する現象のこと”を言います。
呆気であれば、呆(あき)+気(け)なので、気(後ろの語)の前に付いた音である”き”が促音の”っ”に変化します。
例えば「楽器(がっき)」や「切削(せっさく)」は促音化なしで読むと、
「がくき」や「せつさく」と読むのが普通です。
もともと”楽”には「がっ」という読み方はないですし、”切”にも「せっ」という読み方は存在しません。
ですが日本語では促音化によって促音(「っ」)に変化するため、
「楽(がっ)」「切(せっ)」と変化させて読んでいるのです。
ただすべての言葉が促音化によって促音(「っ」)に変化するわけではないので、注意してください。
次の章で呆気の意味について解説していきます。
呆気は「(”呆気にとられる”の形で)意外なことに出会い、驚き呆(あき)れた状態のこと/(”呆気ない”の形で)予想に反して簡単に行われる様子。物足りなさの残る様子のこと」の意味として用いられています。
呆気を用いた例文としては、「彼の突然の行動に呆気にとられた」や、
「その勝負は呆気ない結果となった」のような使い方で用いられています。
前者の例文は「(”呆気にとられる”の形で)意外なことに出会い、驚き呆れた状態のこと」の意味で、後者の例文は「(”呆気ない”の形で)予想に反して簡単に行われる様子。物足りなさの残る様子のこと」の意味で使用しています。
また呆気の類義語としては、「呆然(ぼうぜん)・驚愕(きょうがく)・愕然(がくぜん)・啞然(あぜん)」などの言葉が挙げられます。
どの言葉についても呆気と意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。
以上が「呆気の読み方と意味、”あっけ”と”ほうけ”正しいのは?」でした。
これまで説明したことをまとめますと、
<難読漢字の一覧>
(写真あり)藜、櫛、羆など
(写真あり)竜髭菜、青梗菜、蕗など
(写真あり)岩魚、栄螺、鱧など
(写真あり)海驢、犀、猫鼬など
(写真あり)花鶏、信天翁、杜鵑など
(写真あり)薊、金木犀、百合など
(写真あり)水黽、蟋蟀、蟷螂など
(写真あり)外郎、皮蛋、雲呑など
(写真あり)行灯、暖簾、轆轤など
<読み間違えやすい漢字の一覧>
哀悼、重複、出生、集荷など
依存、過不足、続柄など
<難読漢字の一覧(偏)>
(写真あり)鯆、鰍、鰉など
(写真あり)蝗、蠍、蝮など
(写真あり)梲、栂、樅など
(写真あり)鎹、鍬、釦など
<覚えておきたい知識>
鉄火巻きの具材は?、クリスマス・イヴはいつ?など
(写真あり)カラーボックス、ACアダプターなど