さて日常的に使われるもので「夥しい」という言葉があります。
この夥しいに使用されている漢字は普段あまり見ることはなく、
どのような読み方なのか分からないという人も多いですよね。
そこでこのページでは夥しいの読み方と意味、「おびただしい」と「わずらわしい」どちらが正しいのかを解説します。
どうぞご覧ください。
1.夥しいの正しい読み方は「おびただしい」「わずらわしい」?
では夥しいの正しい読み方は、「おびただしい」「わずらわしい」どちらなのかを見ていきましょう。
結論から言ってしまうと、夥しいの正しい読み方は「おびただしい」になります。
夥しいの”夥”は「おびただ(しい)」「か」と読むことはできますが、
「わずらわ(しい)」と読むことはできず、夥しいを「わずらわしい」と読むのは間違いです。
「わずらわしい」というのは、”煩わしい”と書き表されるため注意が必要です。
次の章で夥しいの意味と類義語について解説していきます。
2.夥しいの意味と類義語について
では夥しいの意味と類義語について見ていきましょう。
まず夥しいは「数や量が非常に多いこと/程度が甚(はなは)だしいこと」の意味として用いられています。
甚だしいというのは、”普通の度合いをはるかに超えていること”を意味します。
夥しいを用いた例文としては、「それこそ夥しい金額になる」や、
「憎たらしいこと夥しい」のような使い方で用いられています。
前者の例文は「数や量が非常に多いこと」の意味で、
後者の例文は「程度が甚だしいこと」の意味で使用しています。
また夥しいの類義語としては、「膨大(ぼうだい)・莫大(ばくだい)・仰山(ぎょうさん)・数多(あまた)」などの言葉が挙げられます。
どの言葉についても夥しいと意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。
以上が「夥しいの読み方と意味、”おびただしい”と”わずらわしい”正しいのは?」でした。
3.まとめ
これまで説明したことをまとめますと、
- 夥しいの正しい読み方は「おびただしい」で、「わずらわしい」は間違い。
- 夥しいは「数や量が非常に多いこと/程度が甚だしいこと」の意味。
- 夥しいの類義語には、「膨大・莫大・仰山・数多」などがある。