さて日常的に使われることはほとんどないですが、「鬼哭」という言葉があります。
この鬼哭に使用されている漢字(特に”哭”)は普段あまり見ることはなく、
どのような読み方なのか分からないという人も多いですよね。
そこでこのページでは鬼哭の読み方と意味、「きき」と「きこく」どちらが正しいのかを解説します。
どうぞご覧ください。
1.鬼哭の正しい読み方は「きき」「きこく」?
では鬼哭の正しい読み方は、「きき」「きこく」どちらなのかを見ていきましょう。
結論から言ってしまうと、鬼哭の正しい読み方は「きこく」になります。
鬼哭の”哭”は「な(く)」「こく」と読むことはできますが、
「き」と読むことはできないので、鬼哭を「きき」と読むのは間違いです。
また鬼哭(きこく)のように「鬼(き)」が用いられている言葉には、
「鬼神(きしん)・鬼畜(きちく)・鬼面(きめん)・幽鬼(ゆうき)」などがあります。
鬼哭(きこく)のように「哭(こく)」が用いられている言葉には、
「慟哭(どうこく)・痛哭(つうこく)・号哭(ごうこく)・啼哭(ていこく)」などがあります。
次の章で鬼哭の意味と類義語について解説していきます。
2.鬼哭の意味と類義語について
では鬼哭の意味と類義語について見ていきましょう。
まず鬼哭は「亡霊が浮かばれないで泣くこと。また、その声のこと」の意味として用いられています。
鬼哭を用いた例文としては、「鬼哭が聞こえてくる」や、
「その地の亡霊による鬼哭」のような使い方で用いられています。
また鬼哭の類義語としては、「感泣(かんきゅう)・慟哭(どうこく)・嗚咽(おえつ)・号泣(ごうきゅう)」などの言葉が挙げられます。
どの言葉についても鬼哭と意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。
以上が「鬼哭の読み方と意味、”きき”と”きこく”正しいのは?」でした。
3.まとめ
これまで説明したことをまとめますと、
- 鬼哭の正しい読み方は「きこく」で、「きき」は間違い。
- 鬼哭は「亡霊が浮かばれないで泣くこと。また、その声のこと」の意味。
- 鬼哭の類義語には、「感泣・慟哭・嗚咽・号泣」などがある。