さて日常的に使われることはあまりないですが、「陥穽」という言葉があります。

 

この陥穽に使用されている漢字(特に”穽”)は普段あまり見ることはなく、
どのような読み方なのか分からないという人も多いですよね。

 

そこでこのページでは陥穽の読み方と意味、「かんせい」と「かんけつ」どちらが正しいのかを解説します。

 

どうぞご覧ください。

 

 

 

1.陥穽の正しい読み方は「かんせい」「かんけつ」?

 

では陥穽の正しい読み方は、「かんせい」「かんけつ」どちらなのかを見ていきましょう。

 

結論から言ってしまうと、陥穽の正しい読み方は「かんせい」になります

 

陥穽の”陥”は「おちい(る)」「かん」、”穽”は「せい」と読むことはできますが、”穽”は「けつ」と読むことはできないので、陥穽を「かんけつ」と読むのは間違いです

 

 

 

また陥穽(かんせい)のように「陥(かん)」が用いられている言葉には、
「欠陥(けっかん)・陥没(かんぼつ)・陥落(かんらく)・失陥(しっかん)」などがあります。

 

陥穽(かんせい)のように「穽(せい)」が用いられている言葉は、
陥穽の他には「檻穽(かんせい)・穽陥(せいかん)」しか見つけることができませんでした。

 

 

次の章で陥穽の意味と類義語について解説していきます。

 

2.陥穽の意味と類義語について

 

では陥穽の意味と類義語について見ていきましょう。

 

まず陥穽は「獣などを陥(おとしい)れて捕らえる穴のこと/人を陥れる策略のこと」の意味として用いられています。

 

 

陥穽を用いた例文としては、「猪が陥穽にはまった」や、
「詐欺師の仕掛けた陥穽に陥る」のような使い方で用いられています。

 

前者の例文は「獣などを陥れて捕らえる穴のこと」の意味で、
後者の例文は「人を陥れる策略のこと」の意味で使用しています。

 

 

 

また陥穽の類義語としては、「計略(けいりゃく)・術中(じゅっちゅう)・陰謀(いんぼう)・裏工作(うらこうさく)」などの言葉が挙げられます

 

どの言葉についても陥穽と意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。

 

 

以上が「陥穽の読み方と意味、”かんせい”と”かんけつ”正しいのは?」でした。

 

 

3.まとめ

これまで説明したことをまとめますと、

  • 陥穽の正しい読み方は「かんせい」で、「かんけつ」は間違い。
  • 陥穽は「獣などを陥れて捕らえる穴のこと/人を陥れる策略のこと」の意味。
  • 陥穽の類義語には、「計略・術中・陰謀・裏工作」などがある。

 

 

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