さて日常的に使われるもので「月旦」という言葉があります。
この月旦に用いられている漢字自体はさほど難しくないですが、
月旦がどの読み方なのか悩んだことがあるという人も多いですよね。
そこでこのページでは月旦の読み方と意味、「げったん」と「がったん」どちらが正しいのかを解説します。
どうぞご覧ください。
1.月旦の正しい読み方は「げったん」「がったん」?
では月旦の正しい読み方は、「げったん」「がったん」どちらなのかを見ていきましょう。
結論から言ってしまうと、月旦の正しい読み方は「げったん」になります。
月旦の”月”は「つき」「がつ」「げつ」と読むことができますが、
月旦は「げったん」と読むのが正しく、「がったん」と読むのは間違いです。
また月旦の”月”の読み方は「げつ」と読むことはできますが、
もともとそれ単体では「げっ」という読み方をすることはできません。
月旦のように「げつたん」ではなく、「げったん」と変化して読むのは、日本語の「促音化(そくおんか)」と呼ばれているものです。
促音化とは、”2つの語が結びついて1つの語になるときに、発音しやすくするために、後ろの語(カ行・サ行・タ行・パ行)の前に付いた音が「っ」(これを促音という)に変化する現象のこと”を言います。
月旦であれば、月(げつ)+旦(たん)なので、旦(後ろの語)の前に付いた音である”つ”が促音の”っ”に変化します。
例えば「楽器(がっき)」や「切削(せっさく)」は促音化なしで読むと、
「がくき」や「せつさく」と読むのが普通です。
もともと”楽”には「がっ」という読み方はないですし、”切”にも「せっ」という読み方は存在しません。
ですが日本語では促音化によって促音(「っ」)に変化するため、
「楽(がっ)」「切(せっ)」と変化させて読んでいるのです。
ただすべての言葉が促音化によって促音(「っ」)に変化するわけではないので、注意してください。
次の章で月旦の意味と類義語について解説していきます。
2.月旦の意味と類義語について
では月旦の意味と類義語について見ていきましょう。
まず月旦は「月の初めの日のこと/月旦評(げったんひょう)の略のこと」の意味として用いられています。
月旦評というのは、後漢の許劭(きょしょう)が毎月1日に郷里の人物の批評をしていたという故事から、”人物についての批評のこと”を意味します。
月旦を用いた例文としては、「月旦には間に合わせる」や、
「それは人物月旦に関係している」のような使い方で用いられています。
前者の例文は「月の初めの日のこと」の意味で、
後者の例文は「月旦評の略のこと」の意味で使用しています。
また月旦の類義語としては、「初旬(しょじゅん)・上旬(じょうじゅん)・元日(がんじつ)・月初(げっしょ)」などの言葉が挙げられます。
どの言葉についても月旦と意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。
以上が「月旦の読み方と意味、”げったん”と”がったん”正しいのは?」でした。
3.まとめ
これまで説明したことをまとめますと、
- 月旦の正しい読み方は「げったん」で、「がったん」は間違い。
- 月旦は「月の初めの日のこと/月旦評の略のこと」の意味。
- 月旦の類義語には、「初旬・上旬・元日・月初」などがある。