さて日常的に使われるもので「外聞」という言葉があります。
この外聞に用いられている漢字自体はさほど難しくないですが、
外聞がどの読み方なのか悩んだことがあるという人も多いですよね。
そこでこのページでは外聞の読み方と意味、「がいぶん」と「がいもん」どちらが正しいのかを解説します。
どうぞご覧ください。
1.外聞の正しい読み方は「がいぶん」「がいもん」?
では外聞の正しい読み方は、「がいぶん」「がいもん」どちらなのかを見ていきましょう。
結論から言ってしまうと、外聞の正しい読み方は「がいぶん」になります。
外聞の”聞”は「き(く)」「ぶん」「もん」と読むことができますが、
外聞は「がいぶん」と読むのが正しく、「がいもん」と読むのは間違いです。
また外聞(がいぶん)のように「外(がい)」が用いられている言葉には、
「外部(がいぶ)・外傷(がいしょう)・外需(がいじゅ)・号外(ごうがい)」などがあります。
外聞(がいぶん)のように「聞(ぶん)」が用いられている言葉には、
「他聞(たぶん)・新聞(しんぶん)・内聞(ないぶん)・見聞(けんぶん)」などがあります。
次の章で外聞の意味と類義語について解説していきます。
2.外聞の意味と類義語について
では外聞の意味と類義語について見ていきましょう。
まず外聞は「内部のことが他人に聞かれること/世間に対する体裁(ていさい)。世間体(せけんてい)のこと」の意味として用いられています。
外聞を用いた例文としては、「外聞を憚(はばか)る」や、
「彼は外聞が悪い」のような使い方で用いられています。
前者の例文は「内部のことが他人に聞かれること」の意味で、
後者の例文は「世間に対する体裁。世間体のこと」の意味で使用しています。
憚(はばか)るというのは、”敬遠する。遠慮する”の意味なので、
「外聞を憚る」というのは”他人には聞かれたくない”というような意味になります。
また外聞の類義語としては、「世評(せひょう)・他聞(たぶん)・面目(めんぼく)・世論(よろん)」などの言葉が挙げられます。
どの言葉についても外聞と意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。
以上が「外聞の読み方と意味、”がいぶん”と”がいもん”正しいのは?」でした。
3.まとめ
これまで説明したことをまとめますと、
- 外聞の正しい読み方は「がいぶん」で、「がいもん」は間違い。
- 外聞は「内部のことが他人に聞かれること/世間に対する体裁。世間体のこと」の意味。
- 外聞の類義語には、「世評・他聞・面目・世論」などがある。