さて日常的に使われるもので「生漆」という言葉があります。
この生漆に使用されている漢字(特に”漆”)は普段あまり見ることはなく、
どのような読み方なのか分からないという人も多いですよね。
そこでこのページでは生漆の読み方と意味、「きうるし」と「せいしつ」どちらが正しいのかを解説します。
どうぞご覧ください。
1.生漆の正しい読み方は「きうるし」「せいしつ」?
では生漆の正しい読み方は、「きうるし」「せいしつ」どちらなのかを見ていきましょう。
結論から言ってしまうと、生漆の正しい読み方は「きうるし」になります。
生漆の”生”は「い(きる)」「せい」「き」、”漆”は「うるし」「しつ」と読むことができますが、生漆は「きうるし」と読むのが正しく、「せいしつ」と読むのは間違いです。
また生漆(きうるし)のように「生(き)」が用いられている言葉には、
「生糸(きいと)・生絹(きぎぬ)・生地(きじ)・生酒(きざけ)」などがあります。
生漆(きうるし)のように「漆(うるし)」が用いられている言葉には、
「蔦漆(つたうるし)・漆箔(うるしはく)・錆漆(さびうるし)・漆糊(うるしのり)」などがあります。
次の章で生漆の意味と類義語について解説していきます。
2.生漆の意味と類義語について
では生漆の意味と類義語について見ていきましょう。
まず生漆は「採取したままで精製していない漆(うるし)のこと」の意味として用いられています。
漆の木の表面に傷をつけて、そこから出てくる乳白色の樹液を採取したものが漆液の元で、この漆液を濾過(ろか)して、木の皮などを取り除いたものが”生漆(きうるし)”になります。
ただ生漆は空気に触れると乳白色ではなく、茶褐色に変化するため覚えておきましょう。
また生漆の類義語としては、「漆喰(しっくい)・染料(せんりょう)・顔料(がんりょう)・蒔絵(まきえ)」などの言葉が挙げられます。
どの言葉についても生漆と意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。
以上が「生漆の読み方と意味、”きうるし”と”せいしつ”正しいのは?」でした。
3.まとめ
これまで説明したことをまとめますと、
- 生漆の正しい読み方は「きうるし」で、「せいしつ」は間違い。
- 生漆は「採取したままで精製していない漆のこと」の意味。
- 生漆の類義語には、「漆喰・染料・顔料・蒔絵」などがある。