さて日常的に使われるもので「多生」という言葉があります。
この多生に用いられている漢字自体はさほど難しくないですが、
多生がどの読み方なのか悩んだことがあるという人も多いですよね。
そこでこのページでは多生の読み方と意味、「たせい」と「たしょう」どちらが正しいのかを解説します。
どうぞご覧ください。
1.多生の正しい読み方は「たせい」「たしょう」?
では多生の正しい読み方は、「たせい」「たしょう」どちらなのかを見ていきましょう。
結論から言ってしまうと、多生の正しい読み方は「たしょう」になります。
多生の”生”は「い(きる)」「せい」「しょう」と読むことができますが、
多生は「たしょう」と読むのが正しく、「たせい」と読むのは間違いです。
また多生(たしょう)のように「多(た)」が用いられている言葉には、
「多芸(たげい)・多重(たじゅう)・多岐(たき)・多少(たしょう)」などがあります。
多生(たしょう)のように「生(しょう)」が用いられている言葉には、
「生涯(しょうがい)・七生(しちしょう)・後生(ごしょう)・生類(しょうるい)」などがあります。
次の章で多生の意味と類義語について解説していきます。
2.多生の意味と類義語について
では多生の意味と類義語について見ていきましょう。
まず多生は「何度も生まれ変わること/多くのものを生かすこと」の意味として用いられています。
多生は”袖(そで)振り合うも多生の縁(えん)”ということわざで使われることが多く、これは「ちょっとした出来事もすべて前世からの因縁によるもの」の意味となります。
(多生は、他生と表記されることもあります)
振り合うというのは、お互いに触れるなどの意味で使われており、
道行く知らない人と袖が触れ合うことさえも前世までの因縁によるもの、ということです。
また多生の類義語としては、「七生(しちしょう)・輪廻(りんね)・流転(るてん)・宿縁(しゅくえん)」などの言葉が挙げられます。
どの言葉についても多生と意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。
以上が「多生の読み方と意味、”たせい”と”たしょう”正しいのは?」でした。
3.まとめ
これまで説明したことをまとめますと、
- 多生の正しい読み方は「たしょう」で、「たせい」は間違い。
- 多生は「何度も生まれ変わること/多くのものを生かすこと」の意味。
- 多生の類義語には、「七生・輪廻・流転・宿縁」などがある。