さて日常的に使われることはあまりないですが、「氏神」という言葉があります。
この氏神に用いられている漢字自体はさほど難しくないですが、
氏神がどの読み方なのか悩んだことがあるという人も多いですよね。
そこでこのページでは氏神の読み方と意味、「うじがみ」と「ししん」どちらが正しいのかを解説します。
どうぞご覧ください。
では氏神の正しい読み方は、「うじがみ」「ししん」どちらなのかを見ていきましょう。
結論から言ってしまうと、氏神の正しい読み方は「うじがみ」になります。
氏神の”氏”は「うじ」「し」、”神”は「かみ」「しん」と読むことができますが、氏神は「うじがみ」と読むのが正しく、「ししん」と読むのは間違いです。
また”神”の読み方は「かみ」と読むことはできますが、
もともとそれ単体では「がみ」という読み方をすることはできません。
氏神のように「うじかみ」ではなく、「うじがみ」と濁って読むのは、日本語の「連濁(れんだく)」と呼ばれているものです。
連濁とは、”2つの語が結びついて1つの語になるときに、発音しやすくするために、後ろの語の語頭が清音から濁音に変化する現象のこと”を言います。
氏神であれば、氏(うじ)+神(かみ)なので、神(後ろの語)の語頭である清音の”か”が濁音の”が”に変化します。
例えば「手紙(てがみ)」や「綿毛(わたげ)」は連濁なしで読むと、
「てかみ」や「わたけ」と読むのが普通です。
もともと”紙”には「がみ」という読み方はないですし、”毛”にも「げ」という読み方は存在しません。
ですが日本語では連濁によって後ろの語頭が清音から濁音に変わるため、
「手紙(てがみ)」「綿毛(わたげ)」と濁らせて読んでいるのです。
ただすべての言葉が連濁によって濁音に変化するわけではないので、注意してください。
次の章で氏神の意味と類義語について解説していきます。
では氏神の意味と類義語について見ていきましょう。
まず氏神は「その地域で守護神として祀られている神のこと/一族の祖先として祀られている神のこと」の意味として用いられています。
氏神を用いた例文としては、「土地の氏神」や、
「源氏の氏神」のような使い方で用いられています。
前者の例文は「その地域で守護神として祭られている神のこと」の意味で、
後者の例文は「一族の祖先として祭られている神のこと」の意味で使用しています。
また氏神の類義語としては、「明神(みょうじん)・産土神(うぶすながみ)・主神(しゅしん)・祖神(そしん)」などの言葉が挙げられます。
どの言葉についても氏神と意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。
以上が「氏神の読み方と意味、”うじがみ”と”ししん”正しいのは?」でした。
これまで説明したことをまとめますと、