さて日常的に使われることはあまりないですが、「形而上」という言葉があります。
この形而上に使用されている漢字(特に”而”)は普段あまり見ることはなく、
どのような読み方なのか分からないという人も多いですよね。
そこでこのページでは形而上の読み方と意味、「けいじじょう」と「けいしじょう」どちらが正しいのかを解説します。
どうぞご覧ください。
1.形而上の正しい読み方は「けいじじょう」「けいしじょう」?
では形而上の正しい読み方は、「けいじじょう」「けいしじょう」どちらなのかを見ていきましょう。
結論から言ってしまうと、形而上の正しい読み方は「けいじじょう」になります。
形而上の”而”は「しか(して)」「じ」と読むことはできますが、
「し」と読むことはできないので、形而上を「けいしじょう」と読むのは間違いです。
また形而上(けいじじょう)のように「而(じ)」が用いられている言葉は、
形而上の他には「而立(じりつ)・形而下(けいじか)」しか見つけることができませんでした。
次の章で形而上の意味と類義語について解説していきます。
2.形而上の意味と類義語について
では形而上の意味と類義語について見ていきましょう。
まず形而上は「形をもたないもの。抽象的なもの/感覚では捉えられない無形のもの」の意味として用いられています。
ちなみに形而下(けいじか)というのは、”形をそなえているもの。有形/感覚器官で存在を知覚できるもの”になります。
形而上を用いた例文としては、「それは形而上のもの」や、
「彼は形而上学を研究している」のような使い方で用いられています。
前者の例文は「形をもたないもの。抽象的なもの」の意味で、
後者の例文は「感覚では捉えられない無形のもの」の意味で使用しています。
また形而上の類義語としては、「感覚(かんかく)・抽象(ちゅうしょう)・神秘(しんぴ)・概念(がいねん)」などの言葉が挙げられます。
どの言葉についても形而上と意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。
以上が「形而上の読み方と意味、”けいじじょう”と”けいしじょう”正しいのは?」でした。
3.まとめ
これまで説明したことをまとめますと、
- 形而上の正しい読み方は「けいじじょう」で、「けいしじょう」は間違い。
- 形而上は「形をもたないもの。抽象的なもの/感覚では捉えられない無形のもの」の意味。
- 形而上の類義語には、「感覚・抽象・神秘・概念」などがある。