さて日常的に使われるもので「小芥子」という言葉があります。
この小芥子に使用されている漢字(特に”芥”)は普段あまり見ることはなく、
どのような読み方なのか分からないという人も多いですよね。
そこでこのページでは小芥子の読み方と意味、「こけし」と「しょうかいし」どちらが正しいのかを解説します。
どうぞご覧ください。
1.小芥子の正しい読み方は「こけし」「しょうかいし」?
では小芥子の正しい読み方は、「こけし」「しょうかいし」どちらなのかを見ていきましょう。
結論から言ってしまうと、小芥子の正しい読み方は「こけし」になります。
小芥子の”小”は「ちい(さい)」「しょう」「こ」、”芥”は「かい」「け」と読むことができますが、小芥子は「こけし」と読むのが正しく、「しょうかいし」と読むのは間違いです。
また小芥子(こけし)のように「小(こ)」が用いられている言葉には、
「小槌(こづち)・小鼓(こつづみ)・小袖(こそで)・小才(こさい)」などがあります。
小芥子(こけし)のように「芥(け)」が用いられている言葉は、
芥子の他には「芥子粒(けしつぶ)」しか見つけることができませんでした。
小芥子(こけし)のように「子(し)」が用いられている言葉には、
「子弟(してい)・子息(しそく)・子宮(しきゅう)・子音(しいん)」などがあります。
次の章で小芥子の意味と類義語について解説していきます。
2.小芥子の意味と類義語について
では小芥子の意味と類義語について見ていきましょう。
まず小芥子は「東北地方特産の郷土人形のこと」の意味として用いられています。
木地(きじ)を轆轤(ろくろ)で挽(ひ)いた円筒状の胴に丸い頭を付けて、女の子の顔を書き、胴に赤・青・黄などで彩色した木製の人形です。
轆轤(ろくろ)というのは”回転運動を利用する装置のこと”で、
小芥子を轆轤に固定して、小芥子を轆轤で回転させながら削っていきます。
また小芥子の類義語としては、「木偶(でく)・土偶(どぐう)・福助(ふくすけ)・案山子(かかし)」などの言葉が挙げられます。
どの言葉についても小芥子と意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。
以上が「小芥子の読み方と意味、”こけし”と”しょうかいし”正しいのは?」でした。
3.まとめ
これまで説明したことをまとめますと、
- 小芥子の正しい読み方は「こけし」で、「しょうかいし」は間違い。
- 小芥子は「東北地方特産の郷土人形のこと」の意味。
- 小芥子の類義語には、「木偶・土偶・福助・案山子」などがある。