さて日常的に使われることはあまりないですが、「獅子吼」という言葉があります。
この獅子吼に使用されている漢字(特に”吼”)は普段あまり見ることはなく、
どのような読み方なのか分からないという人も多いですよね。
そこでこのページでは獅子吼の読み方と意味、「ししく」と「ししこう」どちらが正しいのかを解説します。
どうぞご覧ください。
1.獅子吼の正しい読み方は「ししく」「ししこう」?
では獅子吼の正しい読み方は、「ししく」「ししこう」どちらなのかを見ていきましょう。
結論から言ってしまうと、獅子吼の正しい読み方は「ししく」になります。
獅子吼の”吼”という字は「こう」「く」と読むことができますが、
獅子吼は「ししく」と読むのが正しく、「ししこう」と読むのは間違いです。
また獅子吼(ししく)のように「獅(し)」が用いられている言葉には、
「唐獅子(からしし)・獅子舞(ししまい)・獅子頭(ししがしら)・獅城(しじょう)」などがあります。
獅子吼(ししく)のように「子(し)」が用いられている言葉には、
「子弟(してい)・子息(しそく)・子宮(しきゅう)・子音(しいん)」などがあります。
獅子吼(ししく)のように「吼(く)」が用いられている言葉は、獅子吼の他には見つけることができませんでした。
次の章で獅子吼の意味と類義語について解説していきます。
2.獅子吼の意味と類義語について
では獅子吼の意味と類義語について見ていきましょう。
まず獅子吼は「仏の説法のこと/大いに熱弁をふるうこと」の意味として用いられています。
説法(せっぽう)というのは”仏教の教えを説(と)き聞かせること”で、
仏教で、獅子が吠えると百獣が恐れてしまうことからたとえられています。
また獅子吼の類義語としては、「快弁(かいべん)・雄弁(ゆうべん)・咆哮(ほうこう)・流暢(りゅうちょう)」などの言葉が挙げられます。
どの言葉についても獅子吼と意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。
以上が「獅子吼の読み方と意味、”ししく”と”ししこう”正しいのは?」でした。
3.まとめ
これまで説明したことをまとめますと、
- 獅子吼の正しい読み方は「ししく」で、「ししこう」は間違い。
- 獅子吼は「仏の説法のこと/大いに熱弁をふるうこと」の意味。
- 獅子吼の類義語には、「快弁・雄弁・咆哮・流暢」などがある。