さて日常的に使われることはあまりないですが、「蒔絵」という言葉があります。
この蒔絵に使用されている漢字(特に”蒔”)は普段あまり見ることはなく、
どのような読み方なのか分からないという人も多いですよね。
そこでこのページでは蒔絵の読み方と意味、「まきえ」と「ときえ」どちらが正しいのかを解説します。
どうぞご覧ください。
1.蒔絵の正しい読み方は「まきえ」「ときえ」?
では蒔絵の正しい読み方は、「まきえ」「ときえ」どちらなのかを見ていきましょう。
結論から言ってしまうと、蒔絵の正しい読み方は「まきえ」になります。
蒔絵の”蒔”は「ま(く)」「ま(き)」「し」「じ」と読むことはできますが、
「とき」と読むことはできないので、蒔絵を「ときえ」と読むのは間違いです。
また蒔絵(まきえ)のように「蒔(まき)」が用いられている言葉には、
「直蒔(じきまき)・種蒔(たねまき)・蒔石(まきいし)・麦蒔(むぎまき)」などがあります。
蒔絵(まきえ)のように「絵(え)」が用いられている言葉には、
「絵柄(えがら)・絵札(えふだ)・絵皿(えざら)・絵空事(えそらごと)」などがあります。
次の章で蒔絵の意味と類義語について解説していきます。
2.蒔絵の意味と類義語について
では蒔絵の意味と類義語について見ていきましょう。
まず蒔絵は「漆(うるし)で文様を描き、金・銀の粉や顔料などを付着させた漆工芸(うるしこうげい)のこと。また、その漆工芸品のこと」の意味として用いられています。
蒔絵を用いた例文としては、「彼は蒔絵師です」や、
「蒔絵の技法を教わる」のような使い方で用いられています。
また蒔絵の類義語としては、「漆器(しっき)・彫刻(ちょうこく)・陶芸(とうげい)・工芸(こうげい)」などの言葉が挙げられます。
どの言葉についても蒔絵と意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。
以上が「蒔絵の読み方と意味、”まきえ”と”ときえ”正しいのは?」でした。
3.まとめ
これまで説明したことをまとめますと、
- 蒔絵の正しい読み方は「まきえ」で、「ときえ」は間違い。
- 蒔絵は「漆で文様を描き、金・銀の粉や顔料などを付着させた漆工芸のこと。また、その漆工芸品のこと」の意味。
- 蒔絵の類義語には、「漆器・彫刻・陶芸・工芸」などがある。