結論から言ってしまうと、舌苔の正しい読み方は「ぜったい」になります。
舌苔の”舌”は「した」「ぜつ」、”苔”は「こけ」「たい」と読むことができますが、舌苔は「ぜったい」と読むのが正しく、「したごけ」と読むのは間違いです。
また舌苔(ぜったい)のように「舌(ぜっ)」が用いられている言葉には、
「舌禍(ぜっか)・舌戦(ぜっせん)・舌頭(ぜっとう)・舌尖(ぜっせん)」などがあります。
舌苔(ぜったい)のように「苔(たい)」が用いられている言葉には、
「掃苔(そうたい)・蘚苔(せんたい)・苔径(たいけい)・青苔(せいたい)」などがあります。
次の章で舌苔の意味について解説していきます。
舌苔は「舌の表面に見られる、灰白色・褐色・錆(さび)色などの苔状のもの」の意味として用いられています。
舌苔は細菌・食べかす・口の中の粘膜などが舌に集まったものです。
舌苔はできやすさが人によって異なり、タバコの吸い過ぎ・口呼吸・ストレスなどにより、
唾液量が減ったり、口の中が渇いたりしてしまう人ほど舌苔ができやすくなります。
舌苔が舌の上でたまってくると、口臭・味が感じにくくなる・誤嚥性(ごえんせい)肺炎などのリスクが高まります。
誤嚥(ごえん)というのは、”誤って飲食物などが気管や肺に入ってしまうこと”で、
それによって引き起こされる肺炎のことを”誤嚥性肺炎”と言います。
舌苔をためておくと細菌もどんどん繁殖してしまい、口臭・味が感じにくくなる・誤嚥性肺炎などのリスクも高くなるため注意が必要です。
以上が「舌苔の読み方と意味、”ぜったい”と”したごけ”正しいのは?」でした。
これまで説明したことをまとめますと、
<難読漢字の一覧>
<読み間違えやすい漢字の一覧>
<難読漢字の一覧(偏)>