さて日常的に使われるもので「弛緩」という言葉があります。
この弛緩に使用されている漢字(特に”弛”)は普段あまり見ることはなく、
どのような読み方なのか分からないという人も多いですよね。
そこでこのページでは弛緩の読み方と意味、「しかん」と「やかん」どちらが正しいのかを解説します。
どうぞご覧ください。
1.弛緩の正しい読み方は「しかん」「やかん」?
では弛緩の正しい読み方は、「しかん」「やかん」どちらなのかを見ていきましょう。
結論から言ってしまうと、弛緩の正しい読み方は「しかん」になります。
弛緩の”弛”は「たる(む)」「し」、”緩”は「ゆる(む)」「かん」と読むことはできますが、”弛”は「や」と読むことはできないので、弛緩を「やかん」と読むのは間違いです。
また弛緩(しかん)のように「弛(し)」が用いられている言葉には、
「弛張(しちょう)・廃弛(はいし)・弛廃(しはい)」があります。
弛緩(しかん)のように「緩(かん)」が用いられている言葉には、
「緩急(かんきゅう)・緩怠(かんたい)・緩和(かんわ)・緩慢(かんまん)」などがあります。
次の章で弛緩の意味と類義語について解説していきます。
2.弛緩の意味と類義語について
では弛緩の意味と類義語について見ていきましょう。
まず弛緩は「緩(ゆる)むこと。だらしなくなること」の意味として用いられています。
弛緩を用いた例文としては、「筋肉が弛緩する」や、
「職場規律の弛緩」のような使い方で用いられています。
また弛緩の類義語としては、「緩和(かんわ)・油断(ゆだん)・緩怠(かんたい)・弛む(たるむ)」などの言葉が挙げられます。
どの言葉についても弛緩と意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。
以上が「弛緩の読み方と意味、”しかん”と”やかん”正しいのは?」でした。
3.まとめ
これまで説明したことをまとめますと、
- 弛緩の正しい読み方は「しかん」で、「やかん」は間違い。
- 弛緩は「緩むこと。だらしなくなること」の意味。
- 弛緩の類義語には、「緩和・油断・緩怠・弛む」などがある。