さて日常的に使われるもので「厳粛」という言葉があります。
この厳粛に使用されている漢字(特に”粛”)は普段あまり見ることはなく、
どのような読み方なのか分からないという人も多いですよね。
そこでこのページでは厳粛の読み方と意味、「げんしゅく」と「げんせい」どちらが正しいのかを解説します。
どうぞご覧ください。
1.厳粛の正しい読み方は「げんしゅく」「げんせい」?
では厳粛の正しい読み方は、「げんしゅく」「げんせい」どちらなのかを見ていきましょう。
結論から言ってしまうと、厳粛の正しい読み方は「げんしゅく」になります。
厳粛の”粛”は「しゅく」と読むことはできますが、「せい」と読むことはできないので、厳粛は「げんせい」と読むのは間違いです。
「げんせい」というのは、”厳正”と書き表されるため注意が必要です。
また厳粛(げんしゅく)のように「厳(げん)」が用いられている言葉には、
「威厳(いげん)・厳格(げんかく)・厳寒(げんかん)・厳密(げんみつ)」などがあります。
厳粛(げんしゅく)のように「粛(しゅく)」が用いられている言葉には、
「粛々(しゅくしゅく)・粛然(しゅくぜん)・粛正(しゅくせい)・静粛(せいしゅく)」などがあります。
次の章で厳粛の意味と類義語について解説していきます。
2.厳粛の意味と類義語について
では厳粛の意味と類義語について見ていきましょう。
まず厳粛は「重々しい雰囲気で、心が引き締まること/それを真剣に受け取らなければならないさま/厳しく動かしがたいこと」の意味として用いられています。
厳粛を用いた例文としては、「その結果を厳粛に受け止める」や、
「彼の死は厳粛な事実だ」のような使い方で用いられています。
前者の例文は「それを真剣に受け取らなければならないさま」の意味で、
後者の例文は「厳しく動かしがたいこと」の意味で使用しています。
また厳粛の類義語としては、「粛然(しゅくぜん)・冷厳(れいげん)・貫禄(かんろく)・重々しい(おもおもしい)」などの言葉が挙げられます。
どの言葉についても厳粛と意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。
以上が「厳粛の読み方と意味、”げんしゅく”と”げんせい”正しいのは?」でした。
3.まとめ
これまで説明したことをまとめますと、
- 厳粛の正しい読み方は「げんしゅく」で、「げんせい」は間違い。
- 厳粛は「重々しい雰囲気で、心が引き締まること/それを真剣に受け取らなければならないさま/厳しく動かしがたいこと」の意味。
- 厳粛の類義語には、「粛然・冷厳・貫禄・重々しい」などがある。