さて日常的に使われるもので「委嘱」という言葉があります。
この委嘱に使用されている漢字(特に”嘱”)は普段あまり見ることはなく、
どのような読み方なのか分からないという人も多いですよね。
そこでこのページでは委嘱の読み方と意味、「いしょく」と「いぞく」どちらが正しいのかを解説します。
どうぞご覧ください。
1.委嘱の正しい読み方は「いしょく」「いぞく」?
では委嘱の正しい読み方は、「いしょく」「いぞく」どちらなのかを見ていきましょう。
結論から言ってしまうと、委嘱の正しい読み方は「いしょく」になります。
委嘱の”嘱”は「しょく」と読むことはできますが、「ぞく」と読むことはできないので、委嘱を「いぞく」と読むのは間違いです。
また委嘱(いしょく)のように「委(い)」が用いられている言葉には、
「委棄(いき)・委細(いさい)・委譲(いじょう)・委託(いたく)」などがあります。
委嘱(いしょく)のように「嘱(しょく)」が用いられている言葉には、
「遺嘱(いしょく)・依嘱(いしょく)・嘱望(しょくぼう)・嘱託(しょくたく)」などがあります。
次の章で委嘱の意味と類義語について解説していきます。
2.委嘱の意味と類義語について
では委嘱の意味と類義語について見ていきましょう。
まず委嘱は「仕事などを部外の人に委(ゆだ)ね頼むこと」の意味として用いられています。
委嘱を用いた例文としては、「彼の委嘱によるものだ」や、
「その仕事は民間の会社に委嘱された」のような使い方で用いられています。
また委嘱の類義語としては、「信託(しんたく)・委託(いたく)・委任(いにん)・依頼(いらい)」などの言葉が挙げられます。
どの言葉についても委嘱と意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。
以上が「委嘱の読み方と意味、”いしょく”と”いぞく”正しいのは?」でした。
3.まとめ
これまで説明したことをまとめますと、
- 委嘱の正しい読み方は「いしょく」で、「いぞく」は間違い。
- 委嘱は「仕事などを部外の人に委ね頼むこと」の意味。
- 委嘱の類義語には、「信託・委託・委任・依頼」などがある。