さて日常的に使われるもので「否応」という言葉があります。
この否応に用いられている漢字自体はさほど難しくないですが、
否応がどの読み方なのか悩んだことがあるという人も多いですよね。
そこでこのページでは否応の読み方と意味、「いやおう」と「ひおう」どちらが正しいのかを解説します。
どうぞご覧ください。
1.否応の正しい読み方は「いやおう」「ひおう」?
では否応の正しい読み方は、「いやおう」「ひおう」どちらなのかを見ていきましょう。
結論から言ってしまうと、否応の正しい読み方は「いやおう」になります。
否応の”否”は「いや」「ひ」と読むことができますが、否応は「いやおう」と読むのが正しく、「ひおう」と読むのは間違いです。
また否応(いやおう)のように「否(いや)」が用いられている言葉は、
「否否(いやいや)・否目(いやめ)」しか見つけることができませんでした。
否応(いやおう)のように「応(おう)」が用いられている言葉には、
「一応(いちおう)・応援(おうえん)・応諾(おうだく)・応対(おうたい)」などがあります。
次の章で否応の意味と類義語について解説していきます。
2.否応の意味と類義語について
では否応の意味と類義語について見ていきましょう。
まず否応は「不承知と承知のこと」の意味として用いられています。
否応を用いた例文としては、「否応を言わせない」や、
「否応なしに決められる」のような使い方で用いられています。
「否応なしに決められる」というのはつまり、”不承知か承知かを聞かずに、勝手に物事を決められる”ということです。
また否応の類義語としては、「有無(うむ)・諾否(だくひ)・可否(かひ)・賛否(さんぴ)」などの言葉が挙げられます。
どの言葉についても否応と意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。
以上が「否応の読み方と意味、”いやおう”と”ひおう”正しいのは?」でした。
3.まとめ
これまで説明したことをまとめますと、
- 否応の正しい読み方は「いやおう」で、「ひおう」は間違い。
- 否応は「不承知と承知のこと」の意味。
- 否応の類義語には、「有無・諾否・可否・賛否」などがある。