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  • 純水といわれるほとんど不純物が含まれていない水があることをあなたはご存知ですか?

     

    水の中にはミネラル分であったり、水道水であればミネラル分の他にも塩素などが少なからず含まれています。

     

    水の中からこれらのミネラル分や塩素などを取り除いたものを純水と言います。

     

    この純水が多くのサイトでは危険な水であると認識されています。長い間飲み続けると死んでしまうとか指に触れるとただれてしまうだとかいろいろな説があります。

     

    ここでは純水は本当に危険なものなのか調べてまとめた内容を説明していきたいと思います。

     

     

    結論から言ってしまうと....

    私がネットで調べたり、まとめサイトなどを見て総合的に判断した結果として

     

    純水は安全な水であると判断しました。

     

    私は実際に何年間も純水を飲み続けていたわけでもいないし、純水の中に指を突っ込んでみたとかいうわけではないので私の考えも推測でしかなく確証に欠けますがどの情報を信じるかはあなた次第です。

     

    純水を危険視しているサイトのほとんどが大体同じようなことを言っていて詳しいことまで書かれていないサイトが多かったです。そして実際に純水を使って試したという経験がなかったということ。あったとしても「純水を飲んでお腹を壊したという話を聞いたことがある」という自分が経験したこともない噂話があったからとかそんなもんです。

     

     

    純水が危険であるとされている理由は一部の情報発信源から様々なところに拡散されて「純水は危険である」という情報が広まってしまったということです。そして拡散された情報を閲覧した人がその情報を広めたりネットに書き込んだりしてしまいます。

     

    このような理由で多くの人に「純水=危険」というイメージが定着してしまったのだと思います。

     

    逆に純水は危険なものではなく安全だといっているサイトには、実際に「何年間も純水を飲み続けていますが健康です」といった方や「純水に指を突っ込んでみたけど何も起きなかった」といっていたので純水は危険なものではないと思います。

     

    私は実際に何年間も純水を飲み続けていたわけではないし、指を突っ込んでみたわけでもないので確証はありません。

     

     

     

    純水が危険視されている理由

    ここのページを訪れたのであれば、ほとんどの方が純水についての知識は持っているかと思います。

     

    純水とは簡単に言ってしまうと、不純物のほとんど取り除かれた水のことですよね。

     

    不純物といっても様々ありますが多くがミネラル分のことや水道水なら塩素のことですね。あとは細菌やウイルス、放射性物質までもが取り除かれて純水になっているのです。これだけを聞いたら絶対に純水のほうが安全だと思いませんか?

     

    ではなぜ純水が危険なものだというイメージが付いてしまったのかその理由を説明していきますね。

     

     

    純水が危険だといわれている主な理由↓

     

    ◆浸透圧によって身体の体液が薄まるから
    ◆純水を摂取することで腸管粘膜を傷つけるから
    ◆工業用水として使われ素手で扱われていないから

     

    以上のような理由から純水は危険だと判断されている場合が多いみたいですね。それぞれの理由について詳しく見ていきましょう。

     

     

     

    理由その1:浸透圧によって身体の体液が薄まるから

     

     

    これが純水が危険であるといわれている最も大きな理由ですね。

     

    浸透圧という少し難しい言葉が出てきましたね。でも分かれば簡単です。

     

    濃度が濃い液体と薄い液体が存在したときに、水だけが濃度の薄い方から濃い方へ移動しそれら2つの異なる濃度の液体が同じ濃度になろうとします。このときに働く圧力のことを浸透圧と言います。

     

    なんとなく理解できましたか?この浸透圧が純水が危険であるといわれている理由の一つに大きく関わっています。

     

    人体の約60%以上は水分で出来ているといわれていますが、人体の水分....すなわち体液のことです。この体液にはミネラル分や細菌など様々なものが含まれています。

     

     

    ここで問題視されているのが純水を飲んだら浸透圧によって体液が薄まってしまうのではないかということです。体液が薄まることで身体の機能が正常に働かず病気などにもなりやすくなってしまうというもの。

     

    詳しく説明していきましょう。

     

    純水とはほとんど不純物が含まれていない水(濃度の薄い液体)になりますが、これを飲むことで浸透圧によって人体の体液(濃度の濃い液体)と混ざり体液が薄まってしまうということです。

     

    イメージとしては浸透圧によって体液と純水が同じ濃度になり、尿などとして体外へ放出しまた純水を飲みまた体外へ放出.....というようにどんどん体液が薄くなってしまうというものです。

     

     

     

    理由その2:純水を摂取することで腸管粘膜を傷つけるから

     

     

    これもまた浸透圧が関わってきますが、純水を飲むことによって消化管内での浸透圧に影響を与えてしまい、消化管内の粘膜が刺激され傷つけられてしまうということです。

     

     

     

    理由その3:工業用水として使われ素手で扱われていないから

     

     

    純水は不純物がほとんど含まれていないために飲み水ではなく、洗浄用として工業用水に使われることがあります。精密な部品(電子基板)などを洗浄する際には、純水よりもさらに不純物の少ない超純水と言われる水を使います。

     

    そして工場などで純水を使って洗浄している際に作業員の人が必ず手袋をつけて作業をしているというような理由から、「純水は危険だから手袋をして作業をしている。純水に素手で触るとただれるとか溶ける」といったようなイメージが定着してしまったのだと思います。

     

     

    純水が安全であるといえる理由

    先ほど純水が危険視されている理由を3つほど挙げましたが、それに対して純水が安全である理由について説明していきたいと思います。

     

     

    純水が安全である理由その1:人間はほとんどのミネラルを食物から吸収しているから

     

     

    水にはミネラル分を多く含んだミネラルウォーターがありますが、実はミネラルウォーターを飲んでもミネラルってほとんど身体に吸収されません。人間の身体に必要なミネラル分はほとんどが食べ物から吸収されたものなんです。

     

    水に含まれているミネラル分なんて食べ物に含まれているミネラル分に比べれば微量です。しかも食べ物に比べて吸収もされにくいのでミネラル補給を目的にするのなら圧倒的に野菜や海藻などを食べた方が効率的に身体に吸収することが出来ます。

     

     

    ちなみに水に含まれているミネラル分の量によって軟水、硬水などに分類されるのですが私たちが日常的に使っている水道水はミネラル分をあまり含んでいない軟水になります。いうなれば純水はミネラル分をほとんど含んでいないため超軟水ともいえます。

     

     

    また人間の体液に比べれば純水も水道水も濃度が薄いということは変わりません。ですので浸透圧によって身体の体液が薄まるという心配はいらないでしょう。

     

    ただ純水、水道水に関わらずどんな水でも摂取しすぎると「水中毒」になってしまいかねないので飲む量はほどほどに。1Lや2L飲んだぐらいではなりませんが、1日に20L以上とか飲まなければ大丈夫です。

     

     

     

    純水が安全である理由その2:純水を飲んでも体内に入ると純水ではなくなるから

     

     

    純水は飲んだら純水ではなくなるって知ってましたか?実は口に入ったときにもう純水ではなくなるんです。

     

    なぜかというと口の中には細菌やミネラルなどが存在しているので、純水を口に含んだ時点で細菌やミネラルが純水にも含まれてしまうからです。

     

    ということは消化器官に到達する前にすでに純水ではなくなっています。

     

    純水といっても一度飲んでしまえば体内では水道水などと大して変わりませんので影響も全くありません。

     

    純水が安全である理由その3:素手で触れないのは衛生的な意味で

     

     

    洗浄などをする際に注意することとして純水をきれいな状態に維持することが重要です。

     

    空気中や人間の手には雑菌が数多く潜んでおり、純水に触れてしまうと純水中にも雑菌が繁殖してしまいただの水になってしまいます。

     

     

    作業をするうえで最低限純水に雑菌などを移さないように細心の注意を払って手袋をしていたのでしょう。もし何かの拍子で誤って雑菌の付いた手で純水に触れてしまっては大変ですからね。

     

     

    ですので、純水に触れたら手がただれたり溶けるからといった理由ではなく、衛生的な意味で手についている雑菌を純水に移してしまうことを防ぐために手袋をしていたということです。